「日本の書 和歌と詩のかたち 」picture(泉屋博古館)

日本の書 ー 和歌と詩のかたち
2019年5月25日(土)~6月30日(日)
泉屋博古館 



(下表右欄に、リリース資料などをもとに釈文を書き入れましたが、
 入力ミスなど多々あります。あくまでもご参考にしてください。随時訂正していく予定です。)

《寸松庵色紙》

伝紀貫之

平安時代
 つらゆき
ゆふつくよをくら
の山になくしかの
 こゑのうちにや秋
  はくるらむ
  
  
 
 
  
  
 
  
 
  
重要美術品
《石山切》

藤原定信

平安時代
わすられす恋しきものは春の夜の
ゆめのなこりをさむるなりけり
ねぬるよの夢はなみにも
 あらなくにたちかへりても
  人をみるかな
ほとときす人まつやまに
 なくなれは我もうちつけに
  恋まさる なり
なけきこる山と
我身のなり
ぬれは
 こころののみ
 こそ
 いとなかり けれ
重要美術品
《端白切》



平安時代
 右兵衛督ともたふ頭なりし
 ころ
おもふことヽなるわれを春はかり
はなに心をつくるとや見る
 かへし
たれもみな花のさかりはちりぬへき
なけきのほかのなけきやはする
 おなし人くろとのかたにたち
 あかしてつとめて
しるやめやまやのとのとのあくるまで
あまそゝきしてたちぬれぬとは
重要美術品
《仮名消息》

藤原俊成

鎌倉時代
(上の段)
③これは
 なにゝか
  候
 たかうなに
  にて候へと
   しろく候
④おもし
 ろくこそ候へ
⑤うれ
 しく候
⑥あなか
 しく
(下の段)
②すをわさとたひたるたに
 うれしく候ほとに、このしろく
 候ものこそ、また八十
 にあまるまで、えみさふら
  はさりける、をかしく
   候へ
①あの御ふみたまはり候ぬ
 御てつからはあまりに候なん
 人にてもかやうにおほせ
 たまはりて候、うれしく候て
 又まいらせさふらふ、かまへ
 て、つたへまいらせおはしませ
《熊野懐紙》

藤原定家

鎌倉・建仁元年
(1201)
詠峯月照松和歌
   左近権少将藤原定家
さしのほる
きみをちとせとみやまより
松をそ月のいろにいて
       ける
 浜月似雪
くもきゆるちさとのはまの
月かけはそらにしられて
 ふらぬしらゆき
《三十六歌仙書画帖》
伊勢

松花堂昭乗

江戸・元和2年
(1616)
みわのやまいかに
 まちみむとし
   経とも
たつぬる人も
 あらしと思へば

三輪の山いかに待ち見む年ふともたづぬる人もあらじと思へば
重要文化財
《布袋図》

(賛)月江正印
(画)黙庵霊淵


(賛)元時代
(画)南北朝時代
 三会龍華未廝当
 長街短巷恣徉狂
 布嚢裏許乾坤大
 拄丈頭辺日月長
 兜率陀天乾屎橛
 毘廬楼閣水雲郷
 却言我真弥勒
 家醜無瑞向揚
  玉几 正印賛
《大字「竹声松影」》

貫名菘翁

江戸時代
《古筆手鑑
「唐紙本和漢朗詠集切」》



平安時代

伝藤原行成
《春花図》

(賛)冷泉為泰・為章
(画)原在中・在明

江戸時代
瑠璃能瓶爾薫(瑠璃の瓶に薫)
光超佐新添貞(光をさしそへて)
富貴百花濃色(富貴百花の色)
 葉美艷(はみえん)

露奈良伝成珠(露ならてなる珠)
籠耳折挿茂色(籠に折り挿すも色)
遠栄多類花農(をえたる花の)
 数賀寿(数かす)

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