「没後50年 藤田嗣治展」(京都国立近代美術館)picture

「没後50年 藤田嗣治展」2018年10月19日(金)~ 12月16日(日)京都国立近代美術館   今から約100年前、パリを騒がせた一人の日本人画家がいた。 乳白色の下地、「タルク」を使って、 彼は独自の絵画芸術の世界を創り挙げた。 「エコール・ド・パリ」(パリ派)とも呼ばれ 個性的な絵を描く異邦人画家の一人でもあった彼、 面相筆の筆致と、彼の描くその「白」のおかげで、 藤田嗣治は一躍時代の寵児、パリの人気者となった。   おかっぱ頭にチョビヒゲ、それに丸メガネ、 話題づくりも完璧だった。   が、有頂天の時も束の間、 世界大恐慌、世界大戦と、 時代の波が彼の人生を大きく揺さぶる。   第二次大戦後には戦争画家として 一方的に一人その責を負わされることにもなった。   やがて、フランスを終の住処と決め、 ついに 日本へ帰ることはなかった。 (一時帰国はあったが。)   生涯を通じて漂う時代の大きな流れ、 その全ての運命に藤田嗣治は毅然として対峙していた。 そして、自分が今一番楽しめることは何なのか、 自分を今一番活かせることは何なのか、を常に考え、 その時々で、最善策を選んでいたのではないだろうか。 彼は平気で運命を受け入れていた、そんな気がする。

カフェ
藤田嗣治
1949年 油彩・カンヴァス
ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)蔵
Photo © Musée La Piscine (Roubaix), Dist. RMN-Grand Palais / Arnaud Loubry / distributed by AMF
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
私の部屋、目覚まし時計のある静物
藤田嗣治
1921年 油彩・カンヴァス
ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)蔵
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Jean-Claude Planchet / distributed by AMF
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
自画像
藤田嗣治
1929年 油彩・カンヴァス
東京国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833

☆ 藤田嗣治(ふじた つぐはる )(1886年11月27日 – 1968年1月29日)= 日本生まれの画家・彫刻家。第一次世界大戦前よりフランスのパリで活動、猫と女を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れつつ、独自の「乳白色の肌」とよばれた裸婦像などは西洋画壇の絶賛を浴びたエコール・ド・パリの代表的な画家である。フランスに帰化後の洗礼名はレオナール・フジタ(Léonard Foujita)。


☆  タルク  =  滑石(かっせき、talc、タルク)は、水酸化マグネシウムとケイ酸塩からなる鉱物で、粘土鉱物の一種である。色は一般に白でろうそくの蝋や真珠のような光沢を持っているために、これを主成分とする岩石はろう石と呼ばれることもある。微細な薄片状の結晶が集合し、固まっている産状を呈することが多く、大きな単結晶状態で産出することはまれである。不純物により灰色や緑色をしたものもある。  


☆  エコール・ド・パリ(フランス語: École de Paris)= 「パリ派」の意味で、20世紀前半、各地からパリのモンマルトルやモンパルナスに集まり、ボヘミアン的な生活をしていた画家たちを指す。
厳密な定義ではないが、1920年代を中心にパリで活動し、出身国も画風もさまざまな画家たちの総称。
1928年、パリのある画廊で開催された「エコール・ド・パリ展」が語源だといわれる。 印象派のようにグループ展を開いたり、キュビスムのようにある芸術理論を掲げて制作したわけではなく、「パリ派」とはいっても、一般に言う「流派」「画派」ではない。
狭義のエコール・ド・パリは、パリのセーヌ川左岸のモンパルナス(詩人の山)につくられた共同アトリエ「ラ・リューシュ(蜂の巣)」に集った画家たちをさす。一方、セーヌ河右岸のモンマルトルには、ピカソが住んでいた「バトー・ラヴォワール(洗濯船)」があり、キュビスムの画家が多かった。狭義のエコール・ド・パリはキュビスムなどの理論に収まらない画家たちのことだが、広義のエコール・ド・パリは、キュビストも含めてこの時代のパリで活躍した外国人画家(異邦人的なフランス人画家も含む)すべてを指す。  


☆  戦争画 = 戦争を題材として描かれた戦争記録絵画。ナポレオン戦争など、軍の宣伝や戦意高揚に利用された作品を指すことが多い。戦闘場面や戦士の出征や凱旋、戦時下の市民生活など戦争の諸場面が描かれた。 (以上、ウィキペディアより)  


☆  面相筆  =  日本画用の絵筆の一。眉毛 (まゆげ) や鼻の輪郭など細い線を描くのに用いる、穂先のきわめて細長いもの。(コトバンクより)  


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