『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』

なぜ、アルルが日本に思えるのだろう?
陽の光や空気は全然違う。
「日本のこの気候の中では、欧州で描いていたようには描けない」
というようなことを言っていた画家もいるくらいなのに。

浮世絵に魅せられたのなら、筆致があまりにも違いすぎる。
確かに構図は共に大胆だが。
思い込みは大事なことだ。だが、これほど(どれほどなんだ)日本に傾倒するには、
もっと違う何か、ゴッホを夢中にさせる何かがあるはずだ。
それを確かめるためにも、今回のゴッホ展は面白い。

強烈な色彩、ゆらゆらと燃え上がる炎のような筆づかい。(う~んっ、陳腐な表現!)
力強く迫力があり、圧倒魅了される。が、侘び寂びとは似ても似つかない。

(画像は内覧会のもよう。↑ 写真は撮れませんのでご注意を!)
アルルが実際に日本と違っていても、
そんなことはゴッホにとってどうでも良いのではないだろうか。
日本の浮世絵や書物がひとつの大きなモチベーションとなったことが重要だ。
インスパイアされて、ゴッホ独自の日本は創られた。

パリ近郊オーヴェールのガシェ家に残された3冊の芳名録も、今回の目玉展示の一つ。
1920年頃にゴッホの足跡を辿った日本の、
ビックリするほど著名な画家や文学者たちの署名がいっぱいある。
ゴッホの作品には日本人を魅きつける、日本人の精神と共鳴する何かがあるのだろう。

アルルに「アルル・ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ財団美術館」がある。
ゴッホ展開会式では、ゴッホ家の子孫である同財団理事長らが挨拶。
やはり、日本人とは似ていなかった。(当然だ!)。

『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』は3月4日(日)まで、
京都国立近代美術館で開かれています。

(終了しました)

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